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放射線ホルミシスの実証例は数々あります。
日本では…
■秋田県玉川温泉
ここにはがんや難病を抱えた人々が年間25万人ほど訪れると言われています。
北投石(ラジウム鉱石)に横たわる岩盤浴や源泉に浸かることで、さまざまな病気の改善が期待できると評判になっています。
ちなみに、岩盤浴では、0.4~2μSv/h(3.5~17.52mSv/年)、源泉では6~15μSv/h(52.5~131.4mSv/年)という放射線量です。
■鳥取県三朝温泉
ここはラジウム温泉として知られており、岡山大学病院三朝医療センターが併設されています。
このセンターではラドン療法による診療や低線量放射線がもたらす免疫調整や抗老化作用などの研究が盛んに行われています。
三朝温泉地区の放射線量は年間で4~5mSvで、日本の平均1.5mSvの約3倍です。
これまでに、三朝温泉地区と全国とがん死亡率を比較した37年間にわたる調査では、全がんの死亡率で全国平均を1.0とすると、三朝温泉地区では男性0.54、女性0.46と低い数値であることが報告されています。
また、胃がんや肺がんもほぼ半分という結果が出ています。
世界でも…
■中国の広東省陽江地区の地層
ここではウランやトリウムを多く含む花崗岩が多く、自然放射線量も5.4mSv/年と高いですが、肺がんや胃がんの発生率が少ないことが知られています。
■オーストリアのアルプス山系バドガシュタイン温泉
洞窟内の坑道には自然界の3000倍といわれるラドンガスが満ち、ラジウムの放射線とラドンガスの吸引による療養が行われています。坑道入口には国営の病院があり、オーストリアやドイツでは健康保険が適用されるといいます。
放射線ホルミシスの実証例
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